水星の魔女について語る_02 〜総評・あれは何だったのかが多すぎ問題〜

このブログでは2023年7月に終了したアニメ機動戦士ガンダム 水星の魔女」について自分の意見を文章にしていこうと思います。

久しぶりに長文で語りたくなるコンテンツに出会えたので、備忘録を兼ねています。

 

総評

前回筆者はこの物語をミステリーとして楽しんでいたと述べました。

つまりその視点からいうとこの物語は「時間の無駄」。これに尽きる。

謎が解明されないミステリーなんて見るんじゃなかったという感想です。

最終回終わった直後はこの気持ちでいっぱいでした。

 

途中から雲行きが怪しいのは薄々わかってたんですよ。

スレッタがエリクトのクローン的存在「リプリチャイルド」であることが明かされましたが詳細な説明はなくどうやらパーメット反応は赤色、つまり遺伝子情報が同じでもデータストームと「同調」できたエリクトと同じ存在になれないらしい…ふむふむ…つまり?

つまり?の後が最後までなかった…

 

エリクトだけが特別な人間だったのか?と思いきやいきなり4号くんがエリクトみたいな存在になって登場。

オルガノイドアーカイブ」なる新たな単語が最終回にて初出されわけですが、単語の意味的に4号の生体データ情報を持った臓器がクワイエットゼロに組み込まれてるのかな?

誰がそんなことしたの?ベルメリアさん?あなた何味方ヅラしてんの?

 

そして極めつけはキーホルダーに宿ったエリクトなる存在。

あれ?今までデータストーム内でしか生きられないからパーメット空間を広げようとお母さん頑張っていたんじゃなかったっけ?

データストームって大きい物体とGUND技術を使ってパーメットリンクしたとき発生する事象じゃなかったけ?

スレッタと4号くんの虹色パワーで魂とか生まれてしまった感じ?

 

今までの設定全てが投げ捨てられたのを実感してものすごく悲しかったです。

パーメットやパーメット反応が青色になる考察は色々されていますが、最終回までの描写を通してすべて説明できる考察はあるのでしょうか…

ガンダムはオカルトで解決するとは言われていたがこれもその1つなのか…

 

あとスレッタを何故作ったのか・どこで作ったのかとかも説明なく終わってしまった。

カヴンの子って結局なんやねん!

エリィの拡張意識っていわれてもなんでガンビットの中にいるの?ゆりかごの星にはいなかったよね?とか疑問が沢山出てきてしまう。

 

あれは何だったのかが多すぎ問題

筆者が知りたかった謎は全て未解決のまま終わり脱力感と後悔で3日くらいは呆然としてました。久しぶりにのめり込んだコンテンツだったんだけどなあ。

ただ4月から熱中し始めた筆者と違ってPROLOGUE公開からずっと追いかけてきた人たちは約9ヶ月待っていた訳ですから。心中お察しします...

 

ガンダムの謎というか呪いが解かれなかった点が筆者最大の不満ではありますが、その他の人間関係や格差問題も描写が足りず「あれは何だったのか」が積もりに積もった作品だったと思います。消化不良感半端ない。

 

あと筆者はスレッタ単推し勢でもあるので、最終回がつらくてしょうがないです。

せめてリハビリ頑張って学園で出会った皆がお見舞いにきてくれて、ハッピーバースデーを歌って終わってくれたら(何も解決してないけど)ハッピーエンドと評価できたと思います。

 

ただ描写されたのか、何故か地球にいて廃人同然のプロスペラと身体が動くようになったばかりでミオリネを待つ、昔の夫の帰りを待つ田舎の嫁状態。

祝福のMVで見た地面を蹴り上げて空を舞うスレッタが見たかったよ…結局「家族」から自立できてないし…

本編は2人の少女の箱庭エンドと筆者は解釈しています。

その箱庭がキレイと感じるか、閉塞感を感じるかは見る人の解釈に委ねられているのかと。

「結婚」に関しては今の時代それに拘ること自体最初から共感できなかったので、結婚した、してないより最後一緒にいた描写があることが重要だったんじゃないでしょうか。

 

とりあえず今はまだスレッタを思うと心が痛いので祝福が聞けなくなりました。ごめんなさいYOASOBIさん、代わりにアイドル聞いてます。